甲状腺・副甲状腺専門である理由

疾患の診断から手術・長期フォローと長くお付き合いできる

私たちは、これまで東京都内の大学病院で内分泌・乳腺専門の外科医として診療と研究を行ってきました。
内分泌専門の外科医は、甲状腺・副甲状腺などの内分泌臓器の疾患の外科治療を専門とする特殊なスペシャリストです。
日本においては内分泌専門の外科医数は多くありません。
私たちの診療スタイルは、ただ手術を担当するだけではありません。
「疾病の診断」から「手術適応の判断と手術」、「術後の長期フォロー」までを担当いたします。
このように患者様と診断から術後にわたって長くお付き合いしていくという経験は、私たちの大切な財産と思っております。

適切な医療提供のために「専門家が必要」になってきている

昨今の日本では、皆様の健康や疾患の早期発見に対する意識の高まりから、各種の健康診断やドックが広まりつつあります。
このようなドックや検診などの診察・頸動脈エコー・採血検査をきっかけに甲状腺・副甲状腺疾患が見つかるケースも増えています。
しかしながら、甲状腺・副甲状腺について(特に外科治療を要する疾患について)、的確に診断・判断できる専門家がいる(専門外来のある)病院・施設はどこにでもあるわけではありません。
甲状腺・副甲状腺の病について診断や判断を求めていらっしゃる患者様方へ、私たちの経験を活かしてより迅速により適切な医療を提供することが私たちの役割と思っています。

それには、私たちの様な専門家の存在を知っていただくことが必要と考え、『甲状腺・副甲状腺専門』のクリニックであるということをわかりやすく広く認識していただける様に色々な面で工夫していきたいと思います。

専門であるから経験からの診断力があります

甲状腺・副甲状腺について、ホルモン異常など内科的疾患、甲状腺・副甲状腺の腫瘍性病変について専門的に診療します。
特に「甲状腺・副甲状腺の腫瘍性病変」については腫瘍の有無や腫瘍の性質診断から治療まで経験豊富です。
東京都内の大学病院で長年、外来診療と研究を行ってきました。

甲状腺の腫瘍「手術が必要かどうか? 判断力があります」

甲状腺腫瘍には、良性のものと悪性のもの(甲状腺癌)があり、良性の一部(大きいものなど)や甲状腺癌は手術が必要です。

甲状腺外科医は手術を担当することはもちろんですが、さらに大切なことは「手術が必要かどうかを判断する事」です。
甲状腺癌の一部には癌であることが判りにくいタイプがあります。
そのような良・悪性の判断が難しい腫瘍のタイプを把握したうえで、経過観察しながら必要に応じて手術を行う判断をすることが甲状腺外科医の大切な役割です。

副甲状腺の疾患「小豆サイズの副甲状腺がどこにあるのか? 診断が得意です」

副甲状腺疾患では、「副甲状腺機能亢進症」が主なものです。
これは血液のカルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモンが過剰に病的分泌されることにより、さまざまな症状を来す疾病です。
過剰にホルモンを分泌する病的に腫大した副甲状腺を見つけて摘除することが治療となります。
副甲状腺機能亢進症においては手術適応(手術が必要か否か)の判断も大切ですが、副甲状腺ではその腫大した副甲状腺がどこにあるかという局在診断がとても重要です。
それは、副甲状腺は正常の状態で米粒程度、病的に腫大したといっても小さいものでは小豆大程度であることがあり、各種の画像検査を行ってもなかなか見つけられないことがあるからです。

私たち専門の外科医は、術前の画像検査(超音波、副甲状腺シンチグラフィ、CTなど)で確認した病変が実際の手術でどのような状態であったかを確認してきた経験があるので、術前の画像検査から病変の局在を判断することを得意とします。
特に超音波検査は専門外科医自身で行う検査であり、私たちの専門分野として貢献できると考えています。